あらすじ
机の上で頬杖ついて、放課後になれば部活に参加して。雨の日には、憂鬱になって。
そんな過ごし方でも、日々は変わらぬスピードで過ぎていく。
少しおっちょこちょいだけど、いつも元気なあいつ。
いつも静かでそれでいて芯の通った幼馴染み。
活発で、明るくて、少し変わったクラスメイト。
いつも冷ややかな態度で、何かを見ているような女の子。
それと何人かの友人。ノンな人たちに囲まれて、俺の日々は進んでいく。
変わらないまま進んできた、俺の日常。
・・・・・・そんな日々にも、変化は、訪れるのだろうか。
何かをきっかけにして、俺の周りの風景は、いきなり色を変えたりするのだろうか。
もし、そうだとするなら――。
一体、どんな色に、変わるのだろう。
季節が夏になる、少し前。
――もうすぐ、修学旅行が訪れる。